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2014.01.23 Thu
鯛車と原発。
先日、鯛車東京チームの宮下さんから
鯛車を映画の上映会で展示してプロジェクトの紹介を
したいというお願いがきました。
なぜ映画に鯛車が必要だったかというと
映画の内容が私が住んでいる巻をテーマに
したものだったのです。
この映画がこれです↓
「渡されたバトン~さよなら原発~」
知っている人も多いかと思いますが、
巻町は今から約30年前、原発の建設予定地でした。
私が中学生の時に原発建設をめぐる住民投票が
行われました。これは全国初で当時は
大きくメディアに取り上げられ
大きくメディアに取り上げられ
巻町はいろんな意味で一気に知名度があがりました。
私は父の転勤先から巻に戻ってきたばかりで
まだものごころが付く前だったので
正直なところそれほど関心がありませんでした。
ただ、当時友達のおばあちゃんが原発予定地の
土地を買ったという話しを聞いたり、テレビでよく
巻の町が映っていたり、町が慌ただしく動いていたのは
なんとなく憶えています。
結局、住民投票では反対派が圧勝。
さきほどの友達の話のように
予定地だった町有地は反対派へ売却され
巻原発は撤回されました。
ただ、撤回はされたものの
町と町に住んでいる人たちに大きな傷が残ったのは確かです。
今でも反対派と賛成派にわだかまりが残っています。
知り合いの人で原発問題によって職を失った人も
いますし、反対で決まったとしても
誰も良い思いをした人なんていなかったんです。
そんな原発の映画に鯛車を紹介したいと宮下さんから
お話があった時は正直戸惑いました。
鯛車は巻のものだけど原発とは関係ないし、
どう絡めたらよいのかわからない。
どう絡めたらよいのかわからない。
でも冷静に考えてみたら、巻=原発というイメージを
巻は「鯛車の町」というように変えることができたら
いくらでも協力したいと思ったんです。
宮下さんは一昨年、巻を訪れ町中を私と一緒に回りました。
その時は一度も原発の話しをしなかったのですが、
宮下さんが自分の目で見た、今現在の巻の町を紹介したい
という想いがあったようです。
3.11から原発について考えることが多くなりましたが、
自分の町にもし原発ができていたらどうなっていたんだろう。
きっと自分の生活も変わっていたんだろうなと
今回改めて考えるきっかけになりました。
宮下さん、ありがとうございました。
とても感謝しています。
入場口に鯛車を展示してもらいました。 |
鯛車の歴史説明、宮下さんが巻に来て 撮った写真も飾ってありますね。 |
宮下さんと鯛車。 プロジェクトの活動も ファイルを使って紹介してもらいました。 |
来場者数は500名を超すたくさんの人が入ったようです。
それだけ原発に関心を寄せる人たちが多いということですよね。
全国で巡回して上映していますので以下のホームページから
放映日を確認してぜひ足を運んでみてください。
宮下さんと教室で出会えて、こんなふうに
今繋がっていることがとても不思議です。
ありがとうございました。