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夏の鯛車教室 in 巻(その3)

夏の鯛車教室、最終日の様子をお伝えします。
私が一番好きな最終日。
それは完成するか、しないかのギリギリのところで頑張っている姿と
緊張していた初日とは参加者のみなさんの顔が全く違うところです!
そんなみんなの顔を観るのも楽しみな一つなんです。
さあ、どんな鯛車ができたのか観てみましょう↓

いよいよ完成間近ですね!
緊張の目入れです!
最終日といったらこの方の登場です(笑)
毎回使い回しではなくてこのために
書いてくれる西方先生。

手の空いた先生たちで幕の張付け作業です。
赤い鯛車が徐々に増えてきました!

西方先生の最新作(笑)

最後の仕上げですね。丸いヒレがポイントです!
初めての参加の方もこんなに素敵な鯛車を
作りました!
お孫さんに送るんだそうです!
しかもこのお母さんの娘さん、私の高校の同級生でした!
こっちはお店の名前ですかね!
きっと飾られたお店、喜びますよ!

そしていよいよ点灯式です!

部屋を暗くして3・2・1のかけ声でいっせいに点灯します!

そしてあかりが入りました!
おめでとうございます!感動の一瞬です。

発表会を前に先生たちは昼食の準備です。
ミヨシ先生のお漬け物も恒例になりました。
これを楽しみにきている人たちもたくさんいるんですよ。
近くのお弁当屋さんに頼んで
更にお漬け物が加わって豪華になりました!

発表会は笑いあり、涙あり!?のとても素敵な時間になりました。
8回コースで頑張って来たみんなは大家族のようでした。

最後は担当の先生たちと記念写真!
みんな良い思い出になったら嬉しいです。
前にも書きましたが、次回は10月19日(日)から始まります。
きっとたくさんの出会いが待っていそうです。

そして「鯛の蔵」は
毎週日曜朝9時〜夕方5時まで開いています。
スタッフみんなで担当しています。

9月28日(日)まで2階で
旧巻役場助役を務めた、
そして私の鯛車の師匠「高橋哲男展」を開催中です!
とっても良い展覧会になったのでぜひ観にきてください。
私たちプロジェクトの記録を映像でも流しています。

そして、そして秋の巻の最大イベント!?
「鯛の宵」は9月27日(土)に開催決定しました!
詳細はまた後日お知らせします。

これからもこちらで情報を発信していきますので
ぜひご覧下さいね!!

夏の鯛車教室 in 巻(その2)

ある日、鯛車教室が始まる前に先生たちに少しだけ

早く来てもらい、草取りをしました。
「鯛の蔵」前はオープン前に
ライオンズクラブのみなさんから
庭を作ってもらい天然の芝を敷いてもらいました。
その名も「鯛の庭」だそうです!
石碑もしっかり建っています(笑)
やはり真夏だけあって西方先生、完全防備です!
巻はこのオレンジの袋に入れれば何でも捨てられます(有料ですが。。。)

そして始まりました!!この生徒さんはもう4回目。
原点の大きい鯛車を作っています。
こちらは新しい生徒さん。
職業は作家さんです!こちらも勉強になります!
あの意気込んでいた若者、頑張ってますよ!

リピーターのお二人はミニ鯛車に挑戦中です!

生徒さんが優秀過ぎて
先生たちも一段落ですね!

こちらも初参加の方です。
「鯛の蔵」を見学されて、興味を持ってきてくれました。
色塗り真剣にやってます!

義理のお母さんが鯛車の先生をしています(笑)
毎週日曜は仲良く二人でやってきます。
こんな関係うらやましいですね!
次回は最終日の様子をお伝えします!
お楽しみに!

夏の鯛車教室 in 巻(その1)

ご無沙汰しております。
みなさん、夏はいかがお過ごしだったでしょうか。
1ヵ月ぶりの更新です。

7月から8月にかけて様々なことがありました。
色々とありすぎて非常に濃い夏になりました。
ひとつずつ整理してから報告していきたいと思います。

まずは6月〜7月末に行った巻の鯛車教室についてです。
今回は鯛車教室の仕組みも写真と一緒に紹介したいと思います。

会場となる「鯛の蔵」となりの
巻コミュニティーセンターです。
私たちのホームグラウンドです!
(この時期だけ借りてるんですけどね汗)
始まる前はこうやって先生たちが
材料の手配をします。
私たちの教室では大(初級)中(中級)小(上級)
とサイズごとに分けています。小さくなるほど難しいです。
人数ごとにチームをつくり
それぞれ担当の先生がつきます。
リピーターの方も同じ先生になりますね。

先生や前回参加の生徒さんが新しい生徒さんを
連れて来てくれます。この方もそうです。
今回は初めての参加者も多かったですね。
そして若者の参加も多かったですね!
みんなどんな鯛車ができるか楽しみです。
この男の子、一緒に鯛車の活動をしたい!
と意気込んで参加してきました。
こんな若者募集中です!
そして初日はガルベストンから3名が来日することも
あり、みんなで国旗と州旗を飾りました。
そして到着した3名をお出迎えです。
鯛車で国際交流!
こんな日がくるとは思ってもみませんでした。

今年も11月にガルベストンへ鯛車を
おしえに行きますが、
来年の姉妹都市50周年には
プロジェクトの人たちみんなで行きたいですね!

初日の教室のあとにはこんなことがありました。
前にも同じようなことがあったのですが、

私たちの鯛車は鯛の蔵の前の巻文化会館のロビーに
70台ほど展示しています。イベントではそこから出発します。
(展示というか、控え場所というか)

その日は修復された鯛車が先生たちから戻って来て
何台あるか数えていて、数え終わって
少し離れて眺めていたら、ロビーに1人のおばあちゃんが入ってきました。
私が見物客だと思い、なんと鯛車の説明をはじめたのです!

「巻には鯛車を数年前から盛り上げていて頑張っている、
それも若い人も参加してイベントや教室をやっているんだよ」と。

まさか私もその一員です!とは言えずただ、ただ最後まで
見物客を装い話しを聞いていたのですが
そのおばあちゃん曰く、小さい頃に引っぱった鯛車が
もう一度この時代に観れるようになったのは
とても嬉しいことのようです。

それを聞いてなんだかとても嬉しかったです!
また後日書きますが、今年のお盆も昔の話しを出してくれた
年配の方が大勢いました。
きっと鯛車は一時期なくなっても
みんなの記憶の中ではずっと生き続けていたんですね。
私たちはそんな鯛車を今に繋げる大切な活動をしています。
鯛車教室に参加しているみんなは必然的にその役割を
担っているんですね。

また秋の教室が10月19日(日)から巻で始まります。
ぜひ興味のある方、参加してみませんか。

以下のアドレス
taiguruma@gmail.com
または、私の携帯番号
090-7413-7793までご連絡ください。

ブログが久しぶり過ぎて気合いが入ったのか
長くなってしまいましたね。。。
次回も教室の記録です。お楽しみに☆

表参道でキャンドルナイトを開催しました!!

前回は表参道の鯛車教室の話しをしましたが、
例年ですと教室の生徒さんがつくった鯛車の
発表の場として表参道キャンドルナイトという
イベントに2009年から参加してました。
しかし昨年よりこのイベントがなくなってしまい
昨年は表参道では何もできませんでした。

せっかく表参道で鯛車をつくったのだから、
その土地で引っぱりたいというのが、この1年ずっと頭の中にあって
考えていたところ、ちょうどネスパスの17周年を迎える日が
6月21日の夏至の日だったんです!
これはっ!ということでネスパス館長さんからの鯛車を使って何かイベントが
できないかというお話ともうまく合致して
キャンドルナイトを復活させることになりました!

復活するといっても今までのように多くの団体や美大が参加した
大きな事はできないとしても鯛車を表参道で引いて歩くくらいは
できるだろうと思っていたのですが、現実はそう甘くはありませんでした。

原宿警察に行って鯛車を行列にして引っぱりたいと話しをしたところ
まさかのNG。。。

ろうそくは危ないと思ったのでLEDとする話しをしてもNG。。。

理由は鯛車の行列を許可したら他の団体が触発されて
どんどんそういうイベントが増えるかもしれないということでした。
あくまで鯛車をペット的な扱いで列にならずに個人で
楽しむならOKとのこと。

これは相当悩みましたよ。
鯛車が列にならないなんて
今までになかったので。。。

なんとか表参道ヒルズの敷地内の裏側は
許可をもらい好きに引っぱっても良いことになり
ネスパス前の展示も決まりました。

当日はこんな風に展示しました。
皆川さんがつくった波の照明
素敵じゃないですか!?

そして生徒さんたちも表参道ヒルズの向かいの通りを
通ってキャットストリートと呼ばれる小路まで
鯛車を引っぱる事になりました。
しかも行列はできないので鯛車と鯛車の間に
間隔を開けて引く事になりました。

そして今回の目玉はスタート地点から鯛車を引っぱり、
ゴール地点で新潟の料理を食べれるという特典付きです!

これはトータルフードプロデューサーの平井さんとの
ご縁で実現したものです。
平井さんは新潟の大学出身で都内で様々な食のイベントを
企画している方です。昨年の鯛車教室でお会いしてから
何か一緒にできないかとずっと考えていました。

平井さんの活動→表参道ごはんフェス

平井さんの紹介でフードユニットのGOCHISOさんに料理をお願いしました。

そして表参道教室の打ち上げで最近お知り合いになった
香り風景デザイナーの小泉さんともコラボすることになり
小泉さんには引っぱる鯛車に鯛車をイメージした香りをつけてもらい
鯛車を引くと香りがふわっと広がるようにしてもらいました。

こちらが今回のイベント内容。

さて実際どんな風になったかというと↓

まずネスパスに参加者が集合しました。
ちなみに今回は予約制にしました。

そして恒例の鯛車の歴史や
私たちのプロジェクトの紹介。
それから間隔をあけて鯛車を引っぱります。
やっぱり浴衣の子どもは絵になりますね!
しかも自分でつくった鯛車だし格別ですよね!
道行く人たちと記念撮影も恒例行事ですね!
一方、ネスパスでもたくさんの人たちが
観に来てくれました。
やはり表参道ヒルズの隣というのが大きいですね!
ちなみに私はネスパスから一歩も出れず説明班に徹しました。
来年は必ず引っぱるぞ(泣)
ただ、こちらはこちらでたくさんの
子どもたちがきてくれて、
ネスパス前で鯛車を引き回しました。
やっぱり鯛車は子どもたちが一番!!
そしてこちらはゴール地点に近づいてきましたね。
朝大巻チームのみなさんも参加者をうまく
誘導してくれました!

表参道のキャットストリートは
ファッションからフードまでお店がたくさんでしたね。
その中を鯛車!

ここが会場です!
二階にたくさんの鯛車が見えますね。

看板もお洒落。

新潟のお米を使ったおにぎりと
新潟の郷土料理ののっぺ汁だったみたいですよ。

料理を説明する平井さん。
こちらは小泉さんが香りのレクチャーを
している様子ですね。

あっという間に終わってしまいました。
鯛車を引っぱるワークショップは
私は参加できず、写真と話しだけでしか
観ることができませんでしたが、今までと違って
おもしろそうでしたね。
写真を撮っていただいた、高橋さんありがとうございました!
どれも素敵な写真ばかりです。

そして食をコーディネートしてくださった平井さんには
会場を任せきりで申し訳なかったですが、
みんながとても良いイベントだったと後から
話しをしてくれましたよ!
私たちもいろんな方と一緒にやるのは初めてで
反省点も山ほどありましたが、
とても有意義なものになりました。

また、ネスパスの方でも多くの方が鯛車に
興味を持ってもらえて、特に外国の方や
新潟出身の方はとても熱心に話しを聞いてくださったのが
印象的でした。そして更には来年教室に参加して
鯛車を作ってみたいという人がいて嬉しかったです!
さっそく来年の予約をもらったくらいです。

今回協力してくれた全ての方々にお礼を言いたいです。
ありがとうございました!

これからも都内でのイベントはやっていきたいと思います。
そして鯛車のことを知ってもらい、
東京からどんどんと巻へ人が流れるように
なればいいなと思いますね。

都内のイベント情報は
決まり次第、こちらにアップしていきますので
お楽しみに!!

今年も東京教室やりました!!part.3

今年の東京教室の続きです。

今年新しく参加してくれた方がいました。
これもまたおもしろい出会いです。
今年はいつもと何かが違います。
なぜでしょう(笑)
鯛車の求心力がものすごいことになっています!
それでは、
この女性何気なく鯛車作ってますよね。
参加の動機がすごいですよ!
この女性は元々新潟出身の方で、埼玉に現在住んでいるのですが
旦那さんが新潟をとても気に入ったらしく、旦那さんは奥様の
実家に泊まり1人でも新潟へ行っては町を散策しているようです。
その話だけでも嬉しかったのですがこれからです↓
話しは少し、さかのぼりますが
私は新潟市内にあるブルーカフェというお店に
昨年の冬に行きました。
その日はガルベストンに関わるかどうかの
プレゼンの日で、プレゼン会場の近くにあった
そのお店に帰りに寄ったんです。しかも初めてです。
そこで店長さんとの話しの中からプレゼンで持って行った
鯛車を1台、お店に置いてもらえることになり
そのまま置いて帰りました。
その置いてきた鯛車を新潟に来ていた旦那さんが
偶然に見つけて興味を持ちました。
その後旦那さんの奥様から連絡をいただき、
今回の東京教室の参加に繋がりました。
この話しは教室がはじまってから聞いたのでもうびっくりでした!
しかも旦那さんは休日お仕事のため、奥様と息子さんが
教室に参加して鯛車をつくるという、おもしろいことになりました(笑)
旦那さんも1日だけ仕事の合間に顔をだしてもらえて
新潟の好きなところをたくさん聞かせてもらいました。
旦那さんは獣医さんでいつか新潟でお店を開きたいとの
お話を聞いて大興奮でしたよ!

この話し、すごくないですか!?

息子さんも一緒に鯛車づくりに励みましたよ!
子どもの感性はいつみても素晴らしい!

色々な出来事はありましたが、

みんなどんどんと作業は進んで行きました。

修復チームも2年をかけてここまできました!!
こちらも修復チーム。
黙々とタイヤに差す竹くぎを作っています。
しかも生徒さんみんなの分も作ってくれました!!

そして、いよいよ完成です!

お待ちかねの点灯式です★
今回はこんなにたくさんの鯛車が完成しましたよ!

御舩さんのミニミニ鯛車も一番先頭で
光っていますね!
みなさん、今年もおつかれさまでした!
完成おめでとうございます!

しかし、今年の東京教室はまだ終わりません。
昨年から表参道のキャンドルナイトはイベント自体なくなって
しまいましたが、なんと今年は
自分たちだけで自主的に表参道でキャンドルナイトを
実施することになりました!
やっぱり生徒さんたちは鯛車を作って終わりじゃなくて
実際に引くところまでやってもらわないとですね!
巻ではお盆で引っぱれますが、
こちらは何かイベントがないとなかなかできませんし。
ということで次回は、当日のイベントの様子をお伝えします。
今回は様々な方たちとコラボした素敵なイベントになりました。
次回もお楽しみに!!

今年も東京教室やりました!!part.2

前回の東京教室の続きです。

活動は頻繁にやっている分ブログを更新しないとネタが
どんどんと溜まっていきます。(泣)
関係者のみなさま、すいません。頑張ります!!

と、いうことで前もお話しましたが、
東京教室は6時間を4日間かけて行っています。
鯛車は見た目以上に難しいんです。

ただ、鯛車教室は作るだけが楽しみだけではありません。
毎回3日目の夜に懇親会(打ち上げ!?)を
やるのですが教室の生徒さんに紹介いただいたり、
新潟にちなんだお店を選んだりしています。

今回の会場だったのは
新宿にある「すみよし」さんです↓
http://r.gnavi.co.jp/e052200/

ここの店長の浅野さんはなんと巻出身です!
しかも私の今すんでいる家のすぐ近くに住んでいました。

浅野さんとの出会いもおもしろかったのでお話しますね。

浅野さんはもともと東京で服飾関係のお仕事をされていました。
(だから服装がかなりオシャレ!しかもかなり偉い人だった!?)
その後新宿で新潟の郷土料理を提供するお店を出されました。

真ん中が浅野さん。飲み屋さんの主人とは
思えないほどの素敵なコーディネート!!

昨年、浅野さんがビームスの原宿店に顔を出すと
鯛車が店頭に飾ってあって、浅野さんは自分の出身地の
郷土玩具が置いてあった事に感動されて、
その後に並ばないと買えない名店のお菓子をお店へ届けたそうです。
その際の格好は白いスーツに白ハットだったそうですよ!
その後ビースムスのスタッフさんから連絡をいただき、
浅野さんのお店を私が訪ねたことから
関係がはじまりました。

ビームスに置いてある鯛車。

浅野さんのお話もすごくおもしろいんです!
浅野さんの小さい頃好きだったものは
何も入っていない握り飯と1本丸ごとキュウリの漬け物だったそうです。
それを学校帰りのおやつにお母さんがいつも用意してくれたそうです。
それがどんなものよりも美味しかったとお話してくれました。
確かに、どんな高級なお菓子よりお母さんが作ってくれたものって
年をとってもなぜだか憶えてますよね。
私は、母が揚げてくれたドーナツがすごく好きでした。
形も悪くて揚げすぎでいつも焦げてて砂糖を
まぶしてあるだけだったけど、いつも食べてた記憶が
ずっと残っています。
このような記憶を思い出させてくれるような
料理がすみよしにはあります。

東京に行き、新潟の料理を食べるのはなぜだか不思議ですが
とっても美味しかったです。
いつもお店は満員なので予約をしてから行く事をお勧めします。
ぜひ浅野さんのいるすみよしへ一度足を運んでみてはいかがでしょうか!?

そして何より教室参加者の方たちにも新潟の食についてもお話できて
とても良かったですね。
また都内に行く事があったらちょくちょくと通わせてもらいますね!

浅野さんと生徒さんたちとで、記念撮影!

教室の話しが全くできませんでしたね(汗)
また次回に続きます!

こんなことって!!

5月の東京での鯛車教室では、
ものすごいことが起こりました!!

それは、私が鯛車を広めようと思ったきっかけの人に
繋がります。

少しお話させてください。

真ん中は25年前の私です(汗)
まだピチピチでしたね。

だいぶ話しがさかのぼりますが、
私は小学校2年生の時に鯛車と初めて出会いました。
それが上の写真ですが、
お祭りで真っ赤な巨大鯛車を兄弟、親戚みんなで一緒に引きました。
この出来事があまりにも衝撃すぎて
ずっと頭の中から離れなくて、大学の卒業制作で
鯛車をつくることに繋がりました。

当時、鯛車を作っていたのが長谷川さんという
唯一巻で鯛車を作っていた職人さんだったんです。
私の祖父と同級生だったと聞いていたので
もしまだご存命だったら95歳といったところでしょうか。

長谷川さんは自宅で毎日鯛車を作っていました。
今巻に残っている鯛車のほとんどは長谷川さんがつくったもの。

鯛車教室3日目になんとその長谷川さんの弟と名乗る方が
教室を訪ねてこられました。

右が長谷川さんの弟さんで長谷川さんとは
10歳年が離れていたそうです。今は東京に住んでいます。

この弟さん、ネスパスに来たのが2回目で

2階にある観光センターにエレベーターで行こうとしたところ、
誤って3階のボタンを押してしまって
3階へ降りたら鯛車教室をやっていてびっくりしたとのこと。
こっちがびっくりです!!
こんなことってあるんですね。
しかもなぜこのタイミングだったんでしょう。
弟さんから長谷川さんとの思い出をたくさん聞きました。
長谷川さんと弟さんが東京の京王百貨店に行き
全国の郷土玩具が並んでいるのを見て、とても触発されて
鯛車をたくさんつくるようになったこと。
これも聞いたお話ですが
当時、長谷川さんは1度だけ鯛車教室を開いたそうです。
ただ、職人気質だったためにおしえるのがうまくいかず
やめてしまったとのこと。その後1人でひたすら鯛車を
つくっていき、町の米寿のお祝いの際に
1人1台の鯛車を贈ったり、伊勢丹などの百貨店でも
販売したり、お祭りになると鯛車行列をしたり
巻に鯛車を復活させたのが長谷川さんでした。
教室を主体にしている私たちとはやり方が違いますが、
長谷川さんの鯛車を広めたいという願いは
今でもずっと繋がっています。
私が大学で鯛車をつくろうと思ったとき、
すでに亡くなった長谷川さんのお宅へうかがったら
その日がちょうど命日であったり、私が生まれた年に鯛車を町に復活させたのが
長谷川さんであったり、今回の弟さんの件といい
何かと長谷川さんとはご縁を感じています。
長谷川さんとは一度も会うことはできませんでしたが
これからも長谷川さんの意思を後世に
繋げて行けたらと思います。

そして長谷川さんの意思を、
私たちよりも先に継いで町に広めようとした人物がいます。
その人物とは、私の鯛車の師匠の高橋哲男さんです。
師匠が亡くなってこの8月で1年が立つのですが、
師匠が残してくれたものを紹介する展覧会を
8月の13日のお盆から巻の「鯛の蔵」で開催しようと思っています。

また近々お知らせしますね。

只今、師匠の仕事場を再現しようと
準備に奮闘中!!

どんな風になるのかはお楽しみに!

Coming Soon!!

今年も東京教室やりました!!part.1

毎年5月に行っている表参道ネスパスでの鯛車教室。
今年も6時間を4日間に分けての開催でした。

2009年からやっているのでなんと今年で6年目です。
毎回参加してくれる生徒のみなさん、
会場を使わせていただいているネスパスのみなさんには
本当に感謝です!

おそらく教室をやっていなかったら来ることはなかったであろう
表参道の町も、6年も通っていると馴れたりするのかもしれませんが、
来る度に新しいビルが建てられ、若者のファッションのすごさに
新鮮さを感じずにはいられません。
日本の流行の最先端は間違いなくここにあるのだと思います。

ただ、教室の会場に入ると表参道を全く感じさせない
アットホームな空間が広がります。
この部屋に入ると帰ってきた!って気持ちになります。

今回も様々な出会いがありました。
出会いからおもしろいイベントも生まれました。
それではご覧下さい!

常連組のお二人は敢えて
この場では鯛車を完成させず、聖地「巻」に
で完成させたいので紙貼りまでやるそうです。
嬉しいですね!

こちらも常連組です。
ものすごく小さな鯛車作ってますね。
しかも二台同時!!
大・中・小を全て作ったので
極小サイズをつくっているんですよ。
台座をつくってくれた方いわく
相当大変だったそうです(笑)

そして毎回楽しみな夕食。
それは、

泊めていただいた生徒さんの
自宅近くにある広喜屋さん。
たまプラーザ駅のすぐ近くのお蕎麦屋さんです。
お蕎麦と親子丼のセット。
これはかなりのボリューム。
安くて美味しい!
こんな店が近くにあったらいいのにと来る度に思います。

そのいつも泊めていただいている桑田さん。
娘さんが近々結婚するんです。
おめでとうございます!!
そして今年も修復チーム頑張っています!

この修復とは3年前に六本木にある六本木農園という
レストランに巻から持って来た6台を飾らせていただいたのですが
色が褪せたために昨年から修復しています。
この鯛車たちは東京で活躍するために選ばれた精鋭部隊です!
だから東京で作る、修復することに意味があると思っています。
この修復に関わっているのは丸の内朝大学巻チームOBのみなさんです。
丸の内朝大学」というのは、東京丸の内界隈で働く人たちが
出勤前の時間を使って幅広い分野を学ぶ市民大学です。
今関わっていただいているのは地域プロデューサーコースで
巻の鯛車をフィールドワークに選んでいただいたみなさんで、
卒業しても東京のイベントはもちろん、巻でのイベントでも
頻繁に来ていただき、一緒に活動してくださっている大切な仲間なんです!
特に東京でのイベントではいつも助けられています。
ありがとうございます!
東京で鯛車の活動をする前は、東京というと
都会でものすごく遠くて自分にとっては海外にも
匹敵するようなところだったのですが
常連の生徒さんたちや丸の内チームのみなさんと
繋がっているだけで東京と巻の距離を全く感じなくなりました。
もちろんSNSやメールでの繋がりも大きいですが、
鯛車を通じた気持ちの繋がりが一番強くて大きいような気がします。
いつも言っていますが
鯛車は、人と人をつなぐ不思議な力がありますね。
東京教室、次回も続きます!
2日でここまで行きました!

ガルベストンチームが今年も巻へ!

5月の終わりから、昨年に引き続きガルベストンから
3名が来日されました。

左からロデリック、ダンカン、ベッツの3人です。

ダンカンは今年も巻きに帰ってきてくれました。
写真は新潟市長との植樹祭の様子です。

ダンカンは音楽の先生でもありながら
日本の文化や風土、芸術などに長けていて
とても尊敬できる人です。

もう一人はなんと、昨年私がガルベストンに行った際に
一般向けの鯛車教室に参加してくれた、
こちらも音楽の先生ロデリック!
ロデリックが登場した回はこちら↓
https://taiguruma.com/blog/2013/12/in-part2

ロデリックはディズニー(特にミッキー)が
大好きな音楽の先生。

もうひとりは、もとテキサス大学で
医療部長だったベッツ。

とっても素敵なご婦人、ベッツ!!
私も巻で初対面でした。

この3名がガルベストンからはるばる来てくれました。

今回は昨年のように巻で鯛車教室を
行うことはなかったのですが、
音楽の先生が二人いるということで
音楽に特化したイベントを行いました!!

まずは6月2日(月)に行われた
日米空軍音楽隊 パシフィックショーケースの
巻でのコンサートです。

微力ながらチラシとチケット作成の
お手伝いをさせていただきました。
左上にちゃっかり鯛車(笑)

昨年ガルベストンから3名が来られるというのが
わかり、そのタイミングでパシフィックショーケースに
オファーを出したのです。
まさか実現するとは思ってもいなかったです。
しかも巻でアメリカのプロのジャズバンドがライブですよ!!
こんなこともう二度とないかもしれません。

当日会場は満席の中ライブが行われ、
息の合った手拍子の一体感には鳥肌が立ちました。
それだけすごいパフォーマンスだったということです!
しかも音楽隊にお願いして、昨年の11月のガルベストンで
現地の子どもたちが披露したダンカン作「鯛車の歌」を
巻北小学校の子どもたちが披露しました。

壇上では鯛車と目玉デザインの楽譜と
ともに演奏しました。子どもたち頑張りました!!
練習の成果が出ていましたよ!

その時の様子をバックヤードから撮っておいたので
よろしければご覧下さい。

この動画以外のパシフィックショーケースの演奏はこちらから↓
本当に素敵な音楽です。
http://www.bandofthepacific-asia.af.mil

そして、まだまだ続きます!

6/7(土)には巻鯛車商店街のみなさんにご協力いただき、
ブルーグラス(カントリーミュージック)のコンサートを企画しました。
商店街のみなさんとは今までなかなか一緒に活動ができていなかったので
とても嬉しかったです。ぜひこれからも宜しくお願いします!

そしてライブでは国境を超えた二つの鯛車の歌が披露されました。
これにはもう感動でした!

ロデリックとダンカンがリコーダーと
ボーカルのみで「鯛車の歌」を披露!!
鯛車商店街のライブメンバーから結成された
メンバーも「私の鯛車」を熱唱!!
最後に大トリのブルーグラスセトラーズの
みなさんがカントリーミュージックを届けました。

本当に素敵なライブでした!
関わっていただいたみなさん、ありがとうございました!

今回は短い滞在でしたが、3人と過ごした時間はとても貴重なものでした。

鯛車が縁でこうやって海外の人たちとも繋がることができて
本当に嬉しいです。しかも自分の住んでいる町にまで来てくれて
交流ができるなんて夢にも思いませんでした。

巻の音楽隊のコンサートの後に
ベッツからこんな一言をいただきました。

「あなたが今までやってきたことに誇りを持っていい」

この言葉を聞いてどれだけ救われたことか。
自分がやってきたことは間違っていなかったんだと
思わせてくれた一言でした。
鯛車とともにこれからも少しずつ歩んでいきたいです。
ベッツ、ありがとう!!


また11月に彼らに、ガルベストンのみんなに会いに行きますね!
今から楽しみです。

See you soon!!

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