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日曜日の午後。

日曜日の鯛車の作業が終わった後に
これから始まる教室で使う材料の買い付けに行ってきました。

いつもお世話になっている竹細工の職人さんのお宅に
向かったのですが、そこは自宅から1時間近くも離れている町でした。

車を運転していると、その途中で知り合いから電話がきて
近くの施設の駐車場に入りました。
電話が終わって駐車場を出ようとすると
何か変な感覚に陥りました。

これはどこかで見たような風景??
なんだかすごく懐かしい。

そこはなんと20年以上も前に自分がたまに遊びに行っていた
市民プールでした。
私は20年くらい前にこの町の近くに住んでいたことがあったのです。
どんどんと記憶が蘇ってきて、プールの帰りに自販機で食パンを
母から買ってもらって食べてたのを思い出して
何も用もないのに施設に入ってパンの自販機をさがすと・・・

ありました!ありました!しかも最後の1個!
ただ袋にシールが貼ってあるだけのシンプルな食パン。
でも味はすごく美味しかったです。
小さい時に美味しかった味の記憶って今でも一緒なんですね。
夕方でお腹も減っていたせいかすぐになくなりましたがすごく幸せな時間でした。
プールの中は見れなかったけど屋外の写真だけ撮ってきました↓
さすがにプールの記憶まで憶えてなかったけど
昔はここで泳いだんだろうな。

そのあとは職人さんのお宅にお邪魔して竹ひごを注文してきました。
久しぶりにお邪魔したのですが、最近まで入院していたそうです。
元気になって本当に良かったです。
職人さんとは7年前に出会って以来、鯛車に合う竹ひごのサイズを何度も作っては
検討して使いやすい竹ひごの厚さ、幅を一緒に研究してきました。
始めの頃は私も自分で竹ひごを作っていましたが教室を始めてからは
職人さんにずっとお願いしてきました。後継者がいないのが悩みどころのようです。
今新潟県内には数えるほどしかいないのではないでしょうか。
私の今住んでいる町には昔、籠屋さんや提灯屋さんが竹ひごを
作っていたそうです。
竹ひごに限らず日本の技術が失われていくのは寂しいものです。
工房には加工した竹ひごが積んでありました。

帰りに見た夕日です。
なんだかとても贅沢な一日でした。

鯛車の作業はどんどん進んでます!

昨日は鯛車の修復作業が久しぶりに行われました。

巨大鯛車チームも着々と完成に向けて進んでいます。
様子をちょっと覗いてみると・・・

鯛車のヒレのろう付けをしています。
先生たちは下書きなしでもスラスラです。

またおもしろい道具を見つけました。
円弧を書くビニール製の針金だそうです。
先生たちはよく考えますね。

巨大鯛車も遂に和紙が貼られました。
段々完成が見えてきましたね。

和紙も一枚一枚が大きいですね。
これは型紙から和紙を切り抜いています。
鯛車の紙張りは和紙を一枚一枚分けて貼っていきます。
まるで洋服を作るみたいな作業なんです。
おとといの土曜日は越前浜で以前お知らせしたイベントが
行われました。当日は風が強かったせいで外に出して引っぱることは
できませんでしたがたくさんの人に参加していただき、
有り難うございました。DAIDOCOさんのお料理も美味しかったぁ!
ミニチュア鯛車を作るワークショップです。

鯛車のインスタレーションです。浜茶屋はとても不思議な空間です。

桜満開!東京出張報告。

久しぶりの更新です。
先週は仕事で撮影立ち会いのために
東京の学校に行ってきました。
都内では桜がちょうど満開で天気もよく
とても気持ちの良い一日でした。

プロのカメラマンがシャッターチャンスを狙ってます。
やはり都内のカメラマンは腕が良いです。
自分のイメージ通りの構図で撮ってくれます。

都内では花見客がいっぱい。

春の訪れ。

あまりに天気が良いので日曜日に車のタイヤ交換をしたら
力が入りすぎたのかタイヤをとめるための
ボルトが、ボキッと1本折れてしまいました。

これは運転できないと思い、すぐに車屋さんに電話を
したところボルトは3本とまってれば走れるとのこと。
ただ、スピードは出しても30キロで走ってくださいと言われました。

車屋さんは会社のすぐ近くで家から1時間近くもあるので
30キロで走ったらいったい何時間かかるのか不安でした。

しかもいつも通る道が毎朝渋滞するバイパスなので
30キロで走ったら超渋滞を起こしてしまいそうで
少し会社に遅刻させてもらい、遠回りだけど
空いている海沿いの道を選んでゆっくり行くことにしました。

快晴の中、海を眺めながらの運転はとても贅沢でした。
ただあまりにも遅いのでどんどん後ろの車に抜かれましたが。。。
車屋に無事に着き、車を置いて会社まで歩くと
いつの間にか道沿いにつくしがたくさん出ていました。
やっぱり春はいいですね〜

そして今日、私は仕事で行けませんでしたが、
「鯛の蔵」の植栽が行われその様子が写真で届いたので
載せたいと思います。
巻ライオンズクラブのみなさんがドウダンツツジと花を
植えてくださいました。本当に感謝しています。
有り難うございます。
いろんな方が参加して作る蔵はきっと町の
シンボルになると思いますね。オープンが待ち遠しいです!

日曜日は巨大鯛車づくり!

日曜日は修復の会場が急きょ使えなくなったので
巨大鯛車づくりの作業のみ行いました。
今回は骨組みの最終段階まできました。

なんと鯛に食べられています!!
180cm近い川端さんがすっぽりと入ってます。
通常の設計図通りに作ると竹の本数が少なく
強度が足りないので力のかかる箇所をこまめに
調べながら竹を追加していきます。

今回のピックアップ道具!は長嶋さんの
小型のこぎりです。こんなに小さいのに
切れ味抜群です。竹もこの通り真っ二つです。

来週はいよいよ和紙張りに入ります。ここからが勝負どころですね!
メンバーのみなさん、次回の日曜日の修復は予定通り9時半より
コミュニティセンターで行います。巨大鯛車チームのみなさんは

通常通りいつもの場所で行います。宜しくお願いします!
日記はまだまだ終わりません。。
午後からは我が新潟が誇るサッカーチーム「アルビレックス新潟」の
練習試合を見にホームグラウンドの東北電力ビッグスワンへ行ってきました。
私はアルビのサポーターとしてホームはほとんど観戦に行っています。
震災の影響もありホーム開幕戦が延期になったのもありますが
練習試合を異例のビッグスワンでしかも無料で行われました。
なんて良いチームなんだ!試合はザスパ草津に負けてしまいましたが
とても充実した一日を送らせていただきました。
練習試合なのに観客も応援もものすごかったです。
相手チームは相当やりづらかったと思います。

土曜日は久しぶりに大学へ!

土曜日は久しぶりに私の母校である
長岡造形大学に行ってきました。
新しくデッサン専用の校舎ができたということと
同じ巻に住んでいるガラスの作家さんが
一般の方を対象にした「市民工房」を
その新校舎で行っているとのことで見学に行ってきました。
ただ、あまりにガラスを作る行程がおもしろく
見学で夢中になり、写真を撮るのをすっかり
忘れてしまいました。すいません。。。

左が新校舎です。右が大学院棟です。

校内では学生の作品がたくさん飾ってあります。

大学院棟には鯛車も飾ってあります。
私はまだ研究員として籍を置いています。
大学とのつながりがあるのはうれしいことです。

大学に入ろうとしたら入り口に後期受験の合格発表の紙が貼ってあり、
自分が高校生のちょうどこの頃(11年も前!)に合格発表を見に来たのを
思い出しすごく懐かしかったです。

私は高校3年の冬に東京の美大をいくつか受験したのですが、
田舎から出て初めて1人で東京に行ったことで満足してしまい、
レベルも全然届かないくらいの惨敗でした。

そして高校の卒業式で進路が決まっていないのはクラスで
自分だけですごく不安だったのを今でもはっきり憶えています。
浪人してもう一度都内の大学を目指そうか、就職するか悩んでいた時に
母から長岡造形大の後期受験を勧められました。
その頃、受験のため放課後デッサンの予備校に通っていたのですが、
そこの先生に造形大の後期を受けたいと相談したところ
後期は自分の様に都内の大学を落ちた人たちが
県外から集まってきてレベルが高いから
私の能力だと絶対に受からないとまで言われてしまいました。
小心者の私はこれからも浪人してお世話になるかもしれないために
先生に内緒で記念受験のごとくこっそり受けました。

試験のお題はガラスに水をはったもの、金属質のもの、
布製のものを想像して組み合わせるというオンパレードなお題でしたが、
試験前日にたまたま飲みかけのペットボトルを書いて練習していたことと、
金属が好きでよく書いていたこともあり、奇跡的に受かりました。
まさかこの4年後の卒業制作で鯛車と出会うとはこの頃は
一切思ってませんでしたが。。。
合格発表を母と二人で見た後、帰りにラーメンを食べて帰りました。
あの時のラーメンは本当に美味しかったなぁ。

ラーメンつながりで、土曜の帰りには大学時代によく
行っていた「めんきち」で食べて帰りました。
私は背油ラーメンがあまり得意ではないのですが
ここのだけは全然油っぽくなく大盛りでも行けます。
場所は大学を出て真っ直ぐ行って突き当たりを
右に曲がるとすぐです。本当に美味しいので
近くを通った際はぜひ食べてみてください。

麺がもちもちでたまりません!

食とのコラボレーションイベントを開催します!

4/16(土)に越前浜の浜メグリのイベントの一つに初めて
出させて頂くことになりました。
新潟で地元食材を使ってケータリング、出張料理、
オーダーメイドの料理やスイーツをフードデザインとして
提案しているcatering&food design LAB『DAIDOCO』さんの
企画したイベントです。
『DAIDOCO』とは新潟弁でキッチン、台所の意味だそうです。
ダイドコさんはシェフ1人、パティシエ2人で構成されていて
今月初めてお会いしましたがとてもおもしろい方たちでした。
こんな活動を新潟でやっている方がいるなんて知りませんでした。
常にアンテナを張っていないと駄目ですね。。。

ダイドコさんは前から鯛車を注目されていたようで
今回は巻のイベントということもあり、
地元食材を使った鯛車の限定ランチも作ってくれるそうです。
当日は鯛車のペーパークラフトを作るワークショップや、
越前浜を実際に鯛車を引いて歩くことも行います。
事前に予約が必要ですので詳しくは下のチラシをご覧下さい。
ダイドコさんのHPのNEWSトピックスにも
詳しい情報が載っています→http://daidoco.net

そしてなんと当日16:30からは
新潟のダンスカンパニーNoismから出た二人による
鯛車とのパフォーマンスアートも予定されています。
どんなふうになるのか想像もつきませんね!
当日は私もワークショップと展示で会場にいますので
たくさんの方たちとお会いできるのを楽しみにしています。
興味のある方、ぜひお越しください!

浜メグリブログ→http://hamameguri-2.sblo.jp/

鯛車修復作業、再開!

おとといの日曜日に久しぶりに鯛車の修復作業を再開しました。
今回は15人近く集まり午前中わいわいとおしゃべりしながら
楽しく作業ができました。

今回はジャンボ鯛車チームも修復作業に加わりました。
ジャンボ鯛車は骨組みまでできたのですが
肝心の和紙が地震の影響もあって届かず、作業は来週からとなりました。
和紙は青森のねぶたで使われている丈夫なものを取り寄せています。
どんな和紙が張れるのか来週が楽しみですね!

だいぶ進んできましたね。この鯛車は痛んだ和紙をはいで
貼り直しています。やはり先生が作っているだけあって
作業スピードが早いです。

この鯛車は頭のてっぺんだけはいで貼り直しました。
台の後ろに書かれているイラストが
みんなはJALのマークじゃないかと言っていましたが
違いますよね!?鯛車とJALのコラボレーション!?

ジャンボ鯛車の色合いを試しています。
上の写真は雨が降っても絵の具がにじまないように
絵の具に特殊なコーティングを施しました。

ろうそくとニスの透明感を比べています。
ろうそくは絵の具をはじきますが、
ニスははじかず吸収してしまうことがわかりました。

鯛車のメンバーには素晴らしい技術を持った人がたくさんいます。
みんな鯛車用の工具箱を毎回持ってきます。
その中には鯛車を作るために探してきた様々な道具が入っています。
私はみんなの道具箱をみるのが大好きなんです。
今日は少しだけ紹介したいと思います。

これは竹と竹をはさむ道具です。
プラスチック製なのですがものすごく強力です。

メンバーの西片さんは鯛車以外にも白根の凧を
作っています。この麻の縄は凧をあげる際に引っぱる
ヒモらしいです。ものすごく丈夫です。

鯛車ではヒレを固定する際に細かく編んで使っているそうです。
西片さんにお話を聞いたところ大凧一枚に使う麻のヒモは
100万円以上もするそうです。しかも3年ほどしか持たないとのこと。
知らなかった。。。
道具で鯛車は決まるとみんなが言っていました。
他にもおもしろい道具は山ほどありますのでまた今度紹介します。
来週の日曜の修復作業は場所の関係でお休みになります。
修復作業はまた再来週に再開します。

鯛車ギャラリーが今年オープンします!

先週まで地震の影響で鯛車の作業がお休みでした。

今回の地震で被害に遭われた方々へお見舞い申し上げます。
1日でも早く復興できるように私たち1人1人が
今できることを考えて実行していきたいですね。
私はまだ節電と募金くらいしかできていませんが
他にも考えて行動していきたいです。
この前の日曜日は鯛車の修復作業、制作作業がお休みだったので
朝から今年オープン予定の鯛車ギャラリーの掃除と家具の設置をしました。
この施設は以前まで、巻役場の書物が保管されていた蔵でしたが
書物を移動した後は使われていませんでした。
ちょうど1年くらい前にプロジェクトの土田さんが、
「ここに鯛車の拠点ができたらいいね。」
「宝くじが当たったら修復しよう。」
と話しをしていて結局宝くじは当たらず駄目だったのですが、
土田さんが機転を利かせて
なんと修復ができる助成金をもらうことに成功しました!
強く想えば現実になるとはこのことですね。
1年後にもうできるのですから夢のようです。
土田さんの熱意には心から感謝しています。
鯛車たちも自分たちの家ができてきっと喜んでますね。
施工は地元の田中工務店さんにお願いして
ライティングは六本木ヒルズなどの照明を手がけられた稲葉裕さんに
お願いしました。
稲葉さんとは4年前の万代橋のイベントで初めて知り合い
表参道のイベントでも何度かお会いしていたのですが
まさか巻で鯛車に関わっていただけるなんて思いませんでした。
今は鯛車の応援団として色々とサポートしていただいています。
稲葉さんも田中工務店さんもほとんどボランティアで作業して
いただきありがとうございました。
このご恩はこの活動を広げることで返していきたいです。
外観はこんな感じです。これから看板と暖簾を付ける予定です。
二階の窓から鯛車が覗いているのがわかりますか!?
一階は工房スペースです。写真には写っていませんが
鯛車が座って作れる小上がりの畳もあります。
けやきの立派な扉です。
元々はここに出入り口がありました。

二階はギャラリースペースで灯りをつけた鯛車たちが並びます。
 

近隣の公民館から椅子を、近くの施設から
いらなくなったテーブルをもらってきました。
色合いもデザインもこの蔵にぴったりです。

椅子はサビを落としてきれいに磨けば新品同様です。

この藤でできたソファももらいものです。
自宅にほしいくらいですね。

お昼は巻の漆山にあるますや食堂の
名物「肉チャーハン」です!!

名称はギャラリー&ファクトリー「鯛の蔵」です。
プロジェクトのみんなで掃除をして壁に油を塗ったり、床にワックスを塗ったり
少しづつ完成に近づけてきました。それだけに思い入れの深い空間になりそうです。
今後もオープンまで随時報告してきたいと思います。

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