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3月11日。

もう震災から1年がたちました。
本当に時が経つのは早いものです。
被害に遭われた方々へ
深くお見舞い申し上げます。

今日は雲がほとんどない良い天気でした。
昨年の今日はどんな天気だったでしょうか。

震災が起こってから自分の中で変わったことがありました。

それはとても些細なことなのですが、

妻と会話しながら食事をしているとき、

ペットの犬が自分の足下で丸くなって寝ていたとき、
朝、近所の人と挨拶を交わすとき。
そんなとき、今までは何とも思っていなかったのに
少しでも「幸せだなぁ」って感じられることが増えました。

年末大きな事故に遭い、なおさら感じるようになったのかもしれません。
あたりまえのことがあたりまえにできる喜び。
まわりにはいつも愛する家族がいて
喧嘩しても怒っても、楽しくて笑っても
1人じゃなくて一緒に同じ想いを共感してくれる人がいるのが
どんなに幸せなことかなのか、
3.11の震災で気づかせていただきました。

今日は午前中にいつもの鯛車修復を行い、
午後のちょうど地震の起こった14時46分は
家族と一緒にいたいと思い、妻を連れて実家に向かいました。
みんなで黙祷しようと思ったのですが、
母は図書館に出かけていて父が一人で昼寝をしていました。
そんなウトウトしている父の姿を見て、改めて幸せを感じつつ
テレビをつけ黙祷をしました。
黙祷の1分間はとても静かで色々なことを考えました。
今自分にできることは何なのか、と。

鯛車復活プロジェクトでは今年の7月に、
昨年被災して新潟に避難された方々を対象に
鯛車の色塗りワークショップを予定しております。
鯛車は贈答用などお祝いごとにも使われていましたが
主にお盆時期に霊をなぐさめる役目として受け継がれてきた郷土玩具です。
色塗りのワークショップでは参加者から鯛車に想いを入れていただき、
その鯛車に復興としてのあかりを灯すことで
少しでも参加者の方の心を安らげたらと思っています。
そして毎年7月末に新潟古町で行われる「千灯祭り」にも
完成した鯛車を引っ張りたいと思います。
また近々、皆さんにこの場でお知らせしますね。

少し話は戻りますが、
今日の午前はいつも通り鯛車の修復作業をしました。
先週に引き続き、たくさんのメンバーが集まりました。
最後にメンバーの良い笑顔をたくさん紹介して
終わりたいと思います。

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