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「日本一」の鯛車!!

夏は私たち鯛車復活プロジェクトにとって
イベントが盛りだくさんな月でした。特に8月は。
関わってくださったみなさん本当におつかれさまでした。
ひとつずつ整理してお伝えしていきたいと思います。

まずはこちらから。

日本一、いや世界一の鯛車の完成です!!

7月下旬より8月半ばにかけて、毎年行っている
巻北小学校、鯛車教室が行われました。
今回は隣の巻南小学校の子どもたちも含めた合同の教室となりました。
なんとその数20名!!
今までの夏休み教室の中では一番多い子どもたちが参加してくれました。
巻北小学校は角田山が見えて田んぼの真ん中に
ポツンとあります。

私たちは2005年のプロジェクトを立ち上げた年から
小学校での鯛車教室を開始しています。
地元巻に住んでいてまだ鯛車のことを知らない子どもたちが
ほとんどだと思います。これからの巻を担う子どもたちに
鯛車の歴史、鯛車の作り方を伝えることはとても意味のあることです。
私も小さい時に鯛車を引っ張ったからこそ、今の活動に繋がっていると
思っています。
まず初めに、今までの鯛車の歴史や私たちプロジェクトの
活動を紙芝居風に説明しました。

そして今年は一から鯛車を作るのではなく、先輩たちが作ってきた歴代の鯛車を
修復して蘇らせるのが子どもたちの使命でした。
鯛車は昔、砂利道で引っ張っているとすぐに転んでしまい、
中に灯していた火が鯛車に燃え移ることがよくあったそうです。
その度に親たちが燃えた鯛車、又は古くなり劣化してしまった鯛車の
和紙を張り替えて、色を塗り直して修復を繰り返したと聞いています。
今回の教室では古くなった鯛車の和紙を剥がすところから始めました。
和紙を剥がして、竹の骨組みだけにします。
竹ひごが折れている場合もしっかり組み直します。

今回の教室では子どもの数が多いため、
プロジェクトのメンバーも増員しました!

この子たちのように兄弟、姉妹で参加の子どもたちもいましたね。
昨年参加したこの子は弟を連れて2台目の鯛車です。
おやつのアイスを食べている時が一番うれしそう!!

この仲良しの2人組も昨年に引き続きの参加です。
2人とも昨年の作り方おぼえてるかな。
中学生になった教室OBも手伝いにきてくれました。
まだ繋がっていてくれたのがすごく嬉しかったです。
みんな最後の色塗りはペースがあがりました。
子どもたちは色塗りが大好きなんですね。
独特なデザインの波模様ですね。子どもたちの感性は
すごくて毎回違う鯛車ができて、とても新鮮味がありますね。
あかりをつけた瞬間の子どもたちの表情が
私はたまらなく好きです!
この瞬間が鯛車づくりがどうだったのかわかりますね。

今回の教室では人数が多かったのでチームで鯛車を作ってもらいました。
それでは完成した鯛車のお披露目です。
とても息のあった兄弟でした。
完成した鯛車もなんだか2人に似てますね。
こちらは兄弟だと思うくらい2人で黙々と頑張っている姿が
印象的でした。思わず鯛車を撫でてますね!
こちらの仲良し2人組の鯛車は角田山の緑がキレイにできました。
この2人は夏休みでも毎日一緒にいるそうですよ!
いい夏休みになってくれたら嬉しいです。
この子は途中で1人での作業になりましたが、
無事にMY鯛車の完成です!
こちらも仲良し2人組。名前も一文字違い。
初めての鯛車うまくできました!これからもずっと2人でいてほしい。
この姉妹は唯一他の子どもたちと違う学校でしたが、
みんなとうまくやってましたね。
妹が積極的なのが印象的でした!鯛車も個性的!
最後に参加してくれたみんなでの記念撮影です。
最後まで参加できなかった子どもたちもいましたが、
みんなで鯛車を蘇らせてくれました。きっと先輩達も喜んでいますよ。
完成発表会では笑いあり、涙ありの思い出に残る一日になりました。
そして、この鯛車は地元の村祭りにも参加したんですよ。
巻の竹野町という地区で毎年、戦争で亡くなった方たちの霊を慰めるために
川まで灯籠を持っていき、流すお祭りがあります。
その灯籠祭りに4年前より、子どもたちが作った鯛車も
参加させていただいています。
鯛車も灯籠流しと同じで霊を慰める意味もあります。
子どもたちにとっても鯛車の意味を考えてもらう
良いきっかけになるお祭りでした。
鯛車と灯籠がとてもキレイでした。
村の人たちは鯛車のゴロゴロと車輪の鳴る音で
みんな外に出てきます。
子どもたちにとって良い思い出づくりになれたら嬉しいですね。
またこれからも毎年続けて行きたいと思います。
鯛車を作ったみんな、
とても暑くて、熱い夏休みをありがとうございました!!

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